2022.5.24院内集会報告選択議定書の早期批准を!各地の声を国会へ!

2022年5月24日、参議院議員会館B103会議室で、女性差別撤廃条約選択議定書の批准を求める請願提出集会を行いました。報告チラシ

「女性の権利を国際基準に!選択議定書の早期批准を!各地の声を国会へ!」と題する院内集会にはオンライン参加を含めて、106名が参加。国会議員は、立憲民主党11人、共産党2人、社民党1人、参議院会派沖縄の風1人、同碧水会1人の合計16人でした。参加された国会議員からは、選択議定書の早期批准にむけてとりくむ熱い決意が述べられ、お一人お一人に請願書を託しました。

請願署名は91,946筆が集まり、紹介議員81名(自民党1人、公明党1人、立憲民主党43人、共産党23人、社民党2人、国民民主党4人、沖縄の風2人、碧水会2人、れいわ新選組2人、無所属1人)を通じて、国会に提出しました。

浅倉むつ子共同代表は、「実現アクションの3年間の活動によって、批准を求める地方議会の意見書の数は155になり、請願署名も紹介議員の数も増えました。しかし残念ながら、両院ともに、請願は長い間、審査未了になっており、私たちは『国会における請願取扱いの改善を求める請願』も提出しています。選択議定書が批准され、個人通報が実現すれば、国内の司法は必ず変わります。それをめざして、今後とも力を尽くしましょう」と、発言しました。

その後、請願署名と地方議会での意見書採択に取り組んできた各地の団体からのリアルな活動報告が続きました。以下はその発言要旨です。

【大阪】大阪府内すべての地方議会で意見書採択!
大阪では、府議会をはじめ、府内44議会全てで意見書が採択されました。まず自分の居住地からと、つながりを探しながら、議員にアプローチしました。さらに取り組みを広げて行くために、14団体で“OPCEDAW大阪”を立ち上げ、やはり次は府議会でと意見書採択第一号をまとめた堺市の自民党女性議員に協力を依頼し、自民党提案、公明党、維新も賛成し全会一致で採択されました。その後は、自民党大阪府連から府内各議会で意見書採択を進めるよう通達もだされ、はずみがつきました。その他、文字通り東奔西走して各議会のほぼ全会派に説明とお願いに回りました。結果、4議会では多数決でしたが、他の40議会は全会一致での採択となりました。(ワーキング・ウィメンズ・ネットワーク 共同代表 西村かつみ)

【富山】
私は、コース別男女賃金差別裁判の元原告です。最高裁で棄却され、個人通報制度が不可欠だと実感しています。富山では、2019年、条約と選択議定書の周知を図る講演会開催を皮切りに、富山県議会での意見書採択を目指し、超党派女性県議4人による連続講演会や浅倉むつ子さんの講演会を開催しました。2020年、富山県議会で、女性議員4人が紹介議員となった請願書と意見書が全会一致で採択されました。これまでに3市議会でも意見書が採択されており、県下15ある全ての市町村議会の採択を目的に、残る12議会での採択に向けて取り組んでいます。(女性差別撤廃条約実現アクションとやま 代表 本間啓子)

【三重】
男女みえネットは2022年3月、批准に向けた活動を「見える化」するため、「知る」「浸透させる」「連携する」「働きかける」を柱に、「今、できることをやる。批准実現プロジェクト」を立ち上げた。同月、三重県議会での意見書全会一致採択を受け、三重県出身の国会議員9名への報告を行い、国会での批准を働きかけた。29市町議会での意見書採択への働きかけなど、県民の責務としてさらなる活動を進めていきたい。(男女共同参画みえネット世話人代表 永戸千草)

【京都】京都府内で初めての意見書採択!
昨秋、乙訓地域の地元市議を含めた男女計15名で「ジェンダー平等を考える」実行委員会を設立。「今、なぜ選択議定書の批准なのか」を市民と共有するための講演会の開催を決めた。1月30日、大阪府立大の伊田久美子名誉教授を講師に開催。当日は、国会議員や地方議員15名、Zoomや一般も含めて計65名の参加があり、多くの賛同の感想が寄せられた。その成果か、長岡京市、向日市とも、請願も意見書も3月議会で全員一致で採択され、自民党議員の賛成討論もあった。京都府内地方議会として初の国会への意見書提出である。(ジェンダー平等OTOKUNI 山内文代)   

【東京】女性差別撤廃条約実現アクション東京 始動!
アクション東京は4/15発足し、5/8にキックオフ集会を開催しました。
第1部はお茶の水駅前で街頭行動! 第2部のキックオフ集会は会場を文京区男女平等センターに移して開催。個人通報制度を導入すると…の解説や全国地方議会の意見書採択状況の説明、各地の報告に高い熱量の質問や意見交流があり、活気に溢れたキックオフ集会となった。現在は参議院選、東京選挙区の立候補者へのアンケートに取り組んでいます。「7.25女性の権利デー」に向けても見える化活動を検討中!(めぐろジェンダー平等の会 中島みち子)

【日本婦人団体連合会】学びながら署名を集めて
婦団連は2004年から、女性差別撤廃条約選択議定書のすみやかな批准を求める請願を含むジェンダー4署名に取り組み、2019年からは女性差別撤廃条約実現アクションに参加。
加盟団体の全国保険医団体連合会(保団連)は女性部の会議だけでなく、理事会でも柴田が講師となり学習会を行い、署名への取り組みを強めています。東京の有明防災公園で開催された「2022憲法大集会」には出展ブースを出し9条ブローチの普及とともに署名を集めました。(婦団連会長 柴田真佐子)     

【新婦人】
新婦人は今年創立60年。毎年、選択議定書批准をはじめジェンダー平等をめざす署名にとりくんでいます。今日は全国から寄せられた7万6929人分を提出しました。昨年より600筆以上増えており、地方議会への意見書採択の運動も力になっていると実感します。集めた署名の行方が今、極めて不透明です。署名に示された市民ひとりひとりの意思を国会がきちんと受け止め、委員会での審議や取り扱いの決定について明らかにすること、請願権を尊重することも求めていきましょう。 (新日本婦人の会 副会長 平野恵美子)

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